京都北山のじん六さん
お世話になった方に贈りものをと考えました
値段でもブランドでも花でもないなにか
その人にしっかり思いが伝わってかつドメスティックに良いものは何かとおもい
そば茶とかそばの実とかどうかとなんとなく閃き
あそこや!
と言う事で京都の北山にやってきました
じん六さんは京都では老舗のお蕎麦屋さん
北山という京都市内からもかなり北の立地であるにも関わらず、多くのじん六ファンが来店されています
定休日の月曜には全国の産地や農家を周り続ける探究心を持つ店長
じん六さんではそば三昧という、3つの産地のお蕎麦を味わえるコースがあるので
味オンチながら久しぶりにいただきました
まずは岩手県
そばつゆをつけずにまずは一口
口の中で広がるそばの香ります
二口目からはお刺身をつけるみたいにそばつゆを
贅沢に使った鰹節のダシが熟成された旨味がスゴイんです
二皿目は北海道がやってきました
あっ!
忘れてました
蕎麦三昧の薬味はワサビか辛味大根のおろしかどちらかを選びます
僕は通を気取るため辛味大根です
これがまた少しでもツン!とくる
だけど蕎麦の邪魔をしない摩訶不思議
ネギやワサビではたどり着けないonother worldがそこにはあります
久しぶりの厨房にお邪魔にしました
毎朝早くからそばの実を製粉し、そば粉100%のおそばを手打ちしています
摩擦による熱を発生させないのも石臼の特徴
じっくりと製粉されていきます
必死にそばを打つBGMはもちろん多分のNHK
裏紙とエンピツの独特のメモも味がある!
グツグツに沸いた大釜におそばをいれ!
35秒とか40秒くらいでしょうか
その時の温度や湿度によって微調整さらる店長
おそばって繊細です
冷たい水で締めすぎないというのもじん六さんのおそばの特徴かもしれません
淡い緑色が美しいのです
ああ美味しいと福井の田舎そばを食べ終わると
店長がやってきて
まだ食べれる?と一言
僕がハタチくらいの遠慮がない食べ盛りなら
とんでもない反射神経でハイ!と言いますが
社会にでて最近になり遠慮と謙遜と配慮という言葉を覚えました
素直にハイと言えばよいのに
全然食べれるのに
少しならーとか
遠慮がちに話していると
新しいメニュー試作してるんやけど!!
カレーにしんそばやねん!!
えっ!と普通に言うてしまった
じん六さんのにしん煮は評判高き一品です
70度程の温度で身が崩れないよう100時間ほどかけて作られるにしんはとてもほっこり柔らかく酒の肴にもよく
にしんそばで最後のお出汁まで飲んでしまいます
そんなジャパニーズ二大スターとみんな大好きなカレーとのコラボレーション
今まで上品におそばの香りを感じつつ
北山の風情を感じつつ
ああはんなりとしていたのに
厨房から香るみんな大好きカレーさん
他のお客さんごめんなさいと少し罪悪感も感じていると
それはやってきました
ようこそこの星へ
じゃじゃん!
僕がメガネをかけているならばホワんとくもっているかもしれません
じっくり眺めてゆっくり食べたいのですが
十割のおそばはスピードが命
熱いものは熱いうちにハフハフするのが一番美味しいのです
肯定要素しかない3つが合わさるパーフェクトトライアングル
おいしいと言う言葉では収まりません
固すぎず柔らかすぎずにちょうどよい味付けで
口の中でふわりとほぐれていきます
普段はお出汁飲まないのに
ペロリと完食ごちそうさまです
名称を
カレーにしんそばか
にしんカレーそばでどうしようかと悩んでいる店長
値段は1550円とか高すぎないだろうかとか
みんな食べてくれるかなぁとか
えーそんなん僕に言われてもと思いつつ
時間と手間ヒマとをかけた一杯なら安いくらいなのかと
ちなみにカレーの味付けはとても京都らしい優しさでした
あれっ!
僕は何しにきたんだっけと本来の目的忘れておりました
そばの実をゲットすると
こんなん買うてんとみしてくれたマシーン
それって!
ポンだ!
うっしっしっ
仕事頑張らなと
店長は無邪気な表紙でわらってました
蕎麦屋 じん六
TEL:075-711-6494
〒603-8054 京都府京都市北区上賀茂桜井町67